仕様打ち合わせ その80「電気設備(34)」   

2010年 04月 22日

エアコン先行配管(隠蔽配管)
エアコンの配管は標準のタイプで、冷媒管2本、ドレン配管、それから操作線が本体からダクトを通り、室外機に接続されている。
冷媒管は16畳以下が2分3分、20畳以上が2分4分の太さになる。
電気配線の太さや数、ドレン配管の口径も機種により様々である。
隠蔽配管は同じ配管を使用したものに限られるため、取り付けられるエアコンが限定される。

高性能なエアコンが取り付けられない(付けないほうがよい)理由として、
換気機能―エアコンのタイプによって、吸排気をダクトを通して行うものがある。
加湿機能―室外の空気中の湿度を取り入れるためにチューブを通す必要がある。
お掃除メカ―ダストを屋外に放出させるため、排気パイプが必要。
要は冷媒、ドレン配管以外の配管が必要になるため、取り付けができないということです。
また同タイプのものを今後も付けると思っていても、仕様が変わる可能性は十分考えられ、購入しても高性能な機能の部分が接続できず、塞いで一般的な機能のみで使用しなければならないということもあり、お勧めできないということです。

隠蔽配管にすると、将来エアコンを買い替えた時、配管は継続して使用することになるが、
配管自体の耐久性は十分あるので使用は可能です。ただし、
エアコンの規格が変わると配管が使えなくなる可能性がある。
具体的に説明すると、冷媒がフロン(正式にはCFC[クロロフルオロカーボン])から代替フロン(HFC[ハイドロフルオロカーボン])に変わった際、強度が低い配管であったため使えなかった。
また、圧力だけでなく潤滑油も違うので、種類が変わると原則使えないようです。
※フロンはオゾン層を破壊するため製造中止になり、今年全廃されます。
現在使用されているHFCはオゾン層はあまり破壊しないガスなんだけど、温室効果ガスで地球温暖化を促進させるため、京都議定書で削除対象物質に指定されています。(何とCO2の数千倍温暖化させるらしい)
そのため新たな冷媒の開発が進められていて、今後冷媒が変わると予想されます。

冷媒を入れ替えることは可能(冷媒の種類が変わらなければ)だが、漏れていた場合は壁を壊して修理することはできないので使用不能となり、露出配管にやり直さないといけない。
エアコン洗浄や修理で本体や室外機を取り外す際に、配管が動いて破損や漏れを招く(例えば、ドレンの水漏れや冷媒ガスが抜けたりする)と使用不能になる。
当然リスクはあり、隠蔽配管はやらないほうがいいと思う。(自分はやっといて言うのも何なのですが…)

リスクを承知で隠蔽配管をやる場合、上記で書いた内容を考慮してエアコンを選ぶ必要があります。
自分が選んだポイントは、
056.gif昔からエアコンを手がけているメーカー
056.gif標準的な機能(冷暖房、除湿、送風)しかないタイプ、の2点です。
規格が変わらないかぎり同タイプのエアコンはあるだろうと思って選びました。

隠蔽配管は、当然新築時にしかできません。メリット、デメリットを考えた上でするかどうか考えてください。
うちの場合、南に面している部屋(ゲストルーム)を隠蔽配管にしたのですが、和モダンな外観であるため、室外機が南側に見えると美観を損ねると思ったのと、この部屋でのエアコンの使用頻度はあまり高くないという理由で、隠蔽配管にしました001.gif
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by mikan_na | 2010-04-22 21:03 | 仕様打ち合わせ

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